飛騨ツーリング 5月18日の巻

 先輩のいびきがすごかったというのは内緒だが、それでも日付が変わる前にはすっかり熟睡した次の日の朝。

 

先輩 「お前のいびきがすごくて、2時ごろから寝られんかったわい」
























































Σ(゚ロ゚;)

 

 昨日見えた遠くの(たぶん)乗鞍や(たぶん)奥穂高のご機嫌はいかがかなー......と思って窓から望んでみると、何やら昨日よりもはっきりくっきり見える。

 

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 ムム……ひょっとして今日は昨日よりも天気はいいのか?! なんてことを考えてて朝7時になろうかとする頃、ボクたちは宮川沿いの朝市へ向かうことにした。お土産も何も買ってなかったしね。

 

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  高山の宮川朝市は江戸中期ころから始まって今も続いてる、今では高山の観光では外せないイベントです。僕も二十ン年前に来た時には行ったことはあったけど、今じゃ朝の6時から、なんと昼の12時までやってるとのこと。朝イチから観光客も多いんだろうけど、やっぱり「朝市」っていうくらいやから朝イチから行かなきゃね! とばかりに気の進まない先輩をなんとか引きずり出して出発!

 

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 宮川の朝市は多い時で約60軒のお店が道に出、その道(上三之町)に沿ったお店が同時に開店するので、左右をきょろきょろしながら見ていかないといけません(笑) といっても何Kmも続くわけじゃないので、ぶ~らぶ~ら見るにはちょうどいい距離かな。

 

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 歩いて来た頃はまだ、「さび~っ」って感じだったんですが、お店を物色しているうちに陽が射してきて、ぽかぽか陽気の気配満点! こりゃぁ今日は確実に昨日以上の天気の良さだ! ってんで、ボクらのテンションも上々↑↑

 

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 漬物やら味噌やらお土産をゲットしたボクたちは満足気になったまま、またホテルまでぶ~らぶ~らと歩いて帰ることに。昨日夕方に訪れて観光客で賑わってた下三之町も今はまだひっそりとしてましたな。ボクだけかもしれんけど、ボクは観光客で賑わってた通りや町の、誰もいないひっそりとした時間帯がと~っても好きで、この時間帯ほど高山の町をいとおしく感じたことはなかった。なんつーか、観光客相手じゃない、本当の姿っていうか、そういうのが、町の本当の顔だと思うんだよね。

 

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 ホテルに着いたのは8時すぎ。朝食のバイキング(宿泊プランについてました)は9時までってことだったんで、部屋には戻らずそのまま1階のお食事処へ。

 

 

 バイキングというと貧乏性のボクは、「食わなきゃソンだ」と思っているからなのかどうかはわからんけど、場合によっては吐くまで食っちゃうという、おっさんにしてはバカのような典型なわけだが、なぜか今回はと~っても常識的な範囲におさまりました。

 

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 ところが、「俺は普段朝めしなんぞは食わんから、ほとんど食えんぞ」と豪語していた先輩が3度もおかわりをかますという事態も発生し、いかに先輩のテンションが高かったかをまざまざと見せつけられたわけである。

 

 チェックアウトの10時前まで部屋でうだうだとしていたおっさん二人であるが、ぼちぼち行かねばならん。今日の目的地は白川郷。

 

 

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 白川郷への道としては清見というところから、今回のツーリングではお世話になりっぱなしの東海北陸自動車道に乗ったら白川郷のすぐ近くまで行ける(というかこのくらいしかルートがない)のであるが、問題はここ高山から清見までをどうやって行くかでアール。先輩はちゃっちゃっと行きたいからか、高山清見道路という無料の自動車道でぴゃーっと清見まで行き、そのまま東海北陸道に乗って行くのも考えていたようだが、やはりここまできてどこへ行くにも高速(自動車道)ってのも味気ない。ってんで、ボクの強硬意見で、高山清見道路とほぼ並行に走っているR158で清見まで向かうことにした。

 

 はじめはいかにも、「地方都市の町外れ」っぽい風景が広がっていたのだが、

 

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 少しずつ人家も減っていき、

 

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お。これは期待できるかも......

 

 そのうち、昨日のせせらぎ街道とおなじく、前にも後ろにも車一台いない、スーパースペクタクルファンタジーナイスな快走路になったのである!!! :*:・。,☆゚'・:*:・。,ヽ( ´._ν`)人(´ν_.` )ノ ,。・:*:・゚'☆,。・:*:

 

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いえーい!!!

 

 前日のせせらぎ街道ではあまりの快適さに一度も休憩することなくするするするする~っと走ってしまったこともあり、今日は途中の駐車スペースで一時休憩~!

 

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 そこは遊歩道にもなっているらしく、小さな清流の水辺に水芭蕉まで咲いちゃったり。聞こえるのは鳥の鳴き声と風の吹く静かな音......。んん~、マンダム

 

 さて、すっかりR158を満喫したボクたちはツーリングマップルで道を確認した後、そのまま直進して、いよいよ白川郷へ向けて東海北陸自動車道へ。ただ、清見から白川郷は高速ならどう見積もっても30分もあれば着いちゃう距離。しかもその道中は、ほとんどがトンネル! ツーリングマップルを見ると、トンネルとトンネルの間のわずかなスペースを使ってぽつんとPAがあるじゃあ~りませんか。これは寄らねば! というわけで、全国的にも珍しいと思うんだけど、トンネルの中からPAの案内看板が出て、トンネルを出てすぐに出てきた左車線に入って飛騨河合PAへ。

 

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PAから見える積雪のある山。マップルによると御前岳、栗ヶ岳らしい

 

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PAから出ると左に見えるトンネルにすぐ入ることに

 

 ほんでもって上右の写真に見える「飛騨トンネル」が、ツーリングマップルで見てもすげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー長い!!! 少なく見積もっても10Kmはある。

 

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bar 「先輩! 次のトンネルってば10Kmはありまっせ!」
先輩 「マジか?! そんなトンネル通ったことないぞ......」

 

 ボクももちろん通った記憶がなかったのだが、それもそのはず。後で調べてみてわかったことなんだが、日本で10Kmを超えるトンネルは他には関越道の関越トンネル(11Kmちょい)しかないのである!(関越トンネルは通ったことがあったんですが) ちなみに日本国内の長いトンネルトップ5は、ボクの調べたところ、次のようになってます。

 

1位 関越トンネル(11055m)
2位 飛騨トンネル(10712m)←Σ(゚ロ゚;)ヒー!
3位 東京湾アクアトンネル(9610m)
4位 恵那山トンネル(8649m)
5位 新神戸トンネル(7185m)

 

 というわけで、もうええかげんイヤになるほどの距離感を味わいながら、なんとかかんとか飛騨トンネルを突破したら、そこは白川郷IC。

 

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んん~! どピーカン! 気分爽快!!!

 

 マップルを見るとICを下りてすぐに道の駅があるようだったので、まずはそこで情報収集。白川郷を一望できる展望台の位置がさっぱり思い出せんかったからである。でも売店のおねえちゃんの懇切丁寧なご指導のおかげで道も場所もわかったので出発!

 

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こんな細いくねくねの道をぐいぐい上がって行くと

 

 5分もかからず上がったそこは無料の展望台とお休み処のある広い駐車場になってたのを見た途端に思い出しました。

 

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 いや~。これはほんまにいいところに展望台を作ったね~ってカンジです。ヤタ━━━━━━ヽ(゚`∀´゚)ノウヒョ ━━━━━━!!!

 

 ってなわけで、こういう風景を見るとやりたくなるのは、やっぱコレですよね!

 

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ミニチュアに見えます?

 

 ところでツーリングに出ると、たまに思いがけないスケールの自然が突然目の前に現れて、絶句して涙が出そうになるんですが(笑)、今回は久しぶりにそういう景色に出会えました。

 

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 展望台のおにいちゃん曰く、「これだけ晴れるのも珍しいですよ」とのこと。

 

先輩 「日ごろの行いやな」
bar 「そですね」
先輩 「ちゃんと仕事して、ちゃんと後輩をかわいがって……」
bar 「かわいがられた記憶はちょっと……」

 

 そこから見える白川郷の町並の中に入っていこうということで展望台から下りていき、いざ合掌造りの立ち並ぶ町並をバイクでゆ~っくりと散策。どっかでバイクを止めてゆっくり見ようということになり、川向こうの広い駐車場に止めたボクたちは、吊り橋を渡って集落へ。

 

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川はご多分に漏れず清流♪

 

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 天気がいいこともあるんだが、それにしても観光客の数がハンパない…。日本三景とか伊勢神宮とか、ここ白川郷なんかの世界遺産級になると、曜日にカンケーなく観光客が来るんやなー......と再認識した始末でござる。

 

 ところで合掌造りについては先輩が意外にも造詣が深い。というのも、先輩の家もかなりの旧家でそれはそれは古~くてだだっ広い家に住んでいて、敷地が全部で300坪。そのうち90坪ほどの家に住んでおり、あとは自家菜園で農作業に勤しんでいるくらいなのである。なので茅葺についてもアレコレと話をしてくれるので、ボクにとっては観光ガイドである(笑)

 

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と思ったら、用水路の中にアマゴ発見!

どんなけ水がキレイねん…

 

 その後、集落の横にあった「合掌造り民家園」へ(入場料500円)。

 

 そこでは白川郷(もしくは近隣)の集落の歴史についても紹介されていて、昭和42年に岐阜と富山の県境にあった加須良(かすら)と桂(かつら)の集落が集団離村によって消滅することになり、その地の合掌造りの家々や水車などの建物を一部移築したのがこの民家園なのだそうだ(集団離村は、積雪によって『陸の孤島』になることによる)。そういう経緯を知ったりすると、単に「キレイ♪」だけじゃ済まない...っつか、ただウカレてるだけじゃダメなんやろな......って気になります。

 

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 さてさて。時間もぼちぼちええかげん昼飯食っとこうという頃になったので、朝から3度もバイキングをおかわりして腹がぱんぱんの先輩を説得し、かねて先輩がこのツーリングのモットーに掲げていた「温泉! 肉! 蕎麦!」のうち唯一達成していなかった蕎麦を食することに。

 

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 さて。

 

 帰りの時間を考えたら、昼飯を食い終わったところでぼちぼち帰路につかねばならん。山に囲まれた初夏の飛騨を満喫したツーリングも、名残惜しいがここでおしまい。

 

 帰り道をどーするかとのことで先輩の、「行きとおんなじ道はヤだ」というわがままな意見にしたがい、東海北陸道を南下して高山~郡上八幡を経由して帰るのではなく、な、なんと、東海北陸道を北上して富山県に入り、そこで北陸道にスイッチして石川県→福井県→滋賀県で名神に入って京都。そこで京滋バイパス~第二京阪~阪和道で帰るという壮大なルートになってしまったノダ~。

 

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 いいかげん京滋バイパスから第二京阪に入ったころにはさすがにバテ気味。第二京阪の京田辺PAで最後の休憩をしたところで7時前。ここらで一発、愛する奥様にメールでも入れておこうと現在位置と帰宅予想時間を送ると、帰ってきたメールが、

 

「残り気を付けてね! あ、そうそう。念のために言うとくけど、晩ごはん食べてきてや!!!

 

 あ、そすか......(´・ω・`)

 

 先輩は阪和道の八尾界隈で下り、そこで自然解散。あとは孤独なランである。

 

 すっかり暗くなった阪和道をひたすら南下し、愛する奥様の指令通り晩飯を済ませるべく岸和田SAで単独最後の休憩。おいしくもなんともないカツカレーを食ってから、それでも山の国と呼ぶにふさわしい山々の壮大な景色を思い浮かべつつ、ラストをかっ飛ばして帰ったのである。

 

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~後日談~

 

 普段はクールな先輩が会社で、

 

「こないだbarとツーリングに行ったんやけどなぁ。いやぁ、それはそれは、何もかもがサイコーやった!」

 

 とのたわまってたそうな。よっぽど嬉しかったんやな。よかったよかった!

 

(おしまい)

 

 

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1) 5月17日 郡上八幡~せせらぎ街道~飛騨高山
2) 5月18日 飛騨高山~R158~白川郷