うなぎ大王・Tちゃんの逆襲~琵琶湖西岸ツー~ 1) 比叡山、そして西友へ《復刻版》

 琵琶湖ツーリングもいつの間にか残り数日に迫ってきたとある日、もうかれこれひと月は連絡をとっていないTちゃんの携帯にメールをしてみた。すると、

 

「ここんところ、体調崩したり仕事がわんさか増えたりして、なんだかんだいって忙しいので、ルーティングがほとんどできてません…。ウインタージャケットも着ていきたいけど、ツーリング前日にしか買いにいけません…」

 

 ルーティング大魔王がルーティングできないほどの激務…。よほどのことなのだろう。僕はTちゃんをいたわるメールを送ることにした。

 

「そっかー。よっぽど忙しいんやなぁ。じゃぁルーティングよろしく

 

 ……指が勝手に動いたのである。

 

 そして前日、今度はTちゃんから僕の携帯にメールが。

 

Tちゃん「今、二輪館に来てるんですが、62000円の革ジャンにしようか21000円の合成ジャケットにしようか、とっても悩んでます」
bar「待てっ!!! 何を買ったかはぜ~ったいにメールしてこないこと! 明日の楽しみがなくなる!」

 

 数時間後、仕事中の僕のケータイには、Tちゃんからのイミフなメールが来ていた。

 

「結局○★●&£を買いました。ついでに□△$≠◎も買いました。あと、▲@℃◇§も買おうかなーと迷ってます」

 

 もちろんツーレポのイントロに使うために報告を禁止したのであるが、こう書かれると無性に知りたくなったのでアル(笑)

 

 さて当日。待ち合わせは阪神高速15号堺線にある住之江入口に7時だったのだが、僕が到着したのは6時58分。ジャストぉーーーー。

 

いつぞやの天橋立ツーリングでは住之江入口で待ち合わせていたものの、見事に僕は見落とし、結局一つ北にある玉出入口で待ち合わせるハメになったという苦い思い出のある入口だ。

 

 少ししてTちゃん到着。

 

20051024004

 

 そしてそこには、スクーターツアラー時代とは似ても似つかぬダンディなTちゃんの姿が Σ(゚ロ゚;)

 

 どうやら悩んだ末に買った「○★●&£」とは革ジャンであり、

 

20051024001

 

 

 ついでに買った「□△$≠◎」とはウエストパウチであったらしい。

 

20051024002

 

 

 これみよがしに「GREEDY」のエンブレムを見せつけるTちゃんはかなり誇らしげだ(笑)

 

 

 

20051024003

 

 ぴったり7時に集合した我々であるが、いつもなら僕の「腹減った攻撃」によりすぐさまコンビニに突入する(朝早く集まる意味があまりないと言われる理由だ)のだが、待ち合わせた住之江入口付近には入れそうなコンビニが一軒もない(´・ω・`)ショボーン。。 ってわけで、珍しく早速高速に乗ってバビューンとまずは京都を目指すことにしたのである。

 

 今回のツーリングでは、比叡山ドライブウェイを満喫した後、世界遺産・延暦寺を見学する、ということしか決まっていない(笑) ルートはとりあえず阪神高速11号池田線~豊中~名神高速。下り口を京都東にするか大津まで行くのかをま~ったく考えていなかったため(この日はマジでTちゃんってばルーティングしてなかった)、とりあえず京都市内に入ってからある、いつもの桂川SAで休憩することだけ決めていたのである。

 

 ところが豊中から名神に乗ると、ぬぅあんと!!! 吹田にPAがあるではないか!!! 休みたいなー(はやっ)と思っていたら、前を走っていたTちゃんが何やら手で合図している。どーやら吹田SAに入りたいらしい。しょーがねーなー♪

 

 SAの駐車場の片隅に急いでバイクを止めたTちゃん。バイクから降りるなり、やおらシートバッグから工具を取り出すと、ミラーをくるくるきゅるきゅるやってる。

 

20051024005

 

Tちゃん 「いやー。ミラーがぐらぐらして、なかなか全然ポジショニングできなくて」

 

 それはコワい。ついでに二輪駐車スペースにバイクを止めて休憩♪ Tちゃんと交互にトイレで朝の行事を済ませたり缶のコーンスープを飲んで暖をとったりと、思い思いに過ごした。

 

 このあたりで時間は8時過ぎ。まだ少しだけ寒さが残っているものの、陽が昇るにつれて少しずつ空気があったかくなっていく予感もあったりする。お互いここで給油を済ませて、一路レッツゴー!!!

 

 次に着いたのは桂川SA。

 

20051024006

 

 いったい何回休憩すりゃ気が済むのかという軽いツッコミを期待しつつ、僕たちはちょっと暖かくなった中、ここで名神高速を下りるICを決めなければならない。

 

Tちゃん 「ちょっと待ってくださいよ」

 

 とシートバッグをごそごそ。ベンチに先に座って自分の古いツーリングマップルを見ていた僕の横にどっかりと座ったTちゃんが、

 

Tちゃん 「僕のマップルの方が新しいし詳しいですよ」

 

 その言葉にふとTちゃんを見ると…

20051024007

でかっ!!!!

 

bar「それってツーリングマップルとちゃうやろ!!!」
Tちゃん「そーですよ」
bar「そんなマップルをツーリングに持ってくるとは…」
Tちゃん「シートバッグに余裕で入りますからねぇ。しかもツーリングマップルの4.7倍は詳しいですよ」
bar「4.7倍?!」
Tちゃん「概算です」

 

 Tちゃん自慢のツーリングマップルと同じ昭文社のマップルで確認してみると、京都東ICで下りてR161のバイパスに入るのが最短と思われたが、どうやら比叡山ドライブウェイに向かう府道とは高架で交差してしまっているような気配。大津ICで下り、大津市内を抜けてR161(バイパスではない方)に入れば比叡山ドライブウェイに向かう府道に乗れそうだ。しかし大津市内の渋滞がイヤ。

 

Tちゃん「もう。ホンマにわがままッスねー。仕方ないから京都南で下りて、京都市内を抜けましょう」
bar「アイアイサー!!!」( ̄^ ̄)ゞ

 

 京都市内からなら比較的わかりやすい(京都には多少なりとも土地勘アリ)ので、市内の渋滞も我慢ができるというものだ。

 

 案の定、京都南ICはものすごい車の数。京都南ICは京都市内へ直結するR1へとダイレクトなだけでなく、高速の出口なのに2車線しかないことで慢性渋滞地点として関西では知らない人はいない。とはいえ、いったん下りてしまったものはしかたがない。ここはぐっとこらえてR1へ。ホントはしたくないのだが、これだけ道に車どもが溢れていてはしょーがない。僕たちはスルスルとすり抜けをかましながら先へと進む。

 

 それにしてもいい天気だわー(・∀・) でも走っているうちは風による体感温度はかなり低いハズ。しかし僕もTちゃんも今回はウインタージャケットを着ちゃってるから平気なのである。

 

 僕たちは京阪国道口を右に折れ、東寺(教王護国寺)の塔を左に眺めながら、とりあえずR1を進む。

 

Tちゃん「こういうお寺が見えてくると、京都に来たっ!!! って感じますよね」

 

 まさしくそのとおりである。昨今はなんでも京都ブームだとか。確かに本屋さんでも、いわゆる「京都本」と呼ばれる雑誌の類が多く並んでいるのを知っている。京都はよく、「排他的だ」とか「ナショナリズムが強い」とか言われるけど、それは京都の人が京都を愛しているということの裏返しに違いない。

 

 …とかなんとか言いつつも僕たちはR1を左折せず、そのまま直進。東大路通を進むと、五条で高架になったR1の下をくぐる。五条で清水寺、四条で祇園や八坂神社、なんてのをTちゃんに教えてあげると、それだけで、

 

Tちゃん 「おーっ」

 

 なんて言ってくれる。そうこうしているうちに京都大学が見えてきて、それを越えて右折すると府道30号線、いわゆる「山中越え」へ(道路標識にも「山中越え」と書いてある)。白川通を越えると、あとは少しずつ上りながら狭くなっていく。でも極端に交通量も減っていき、快適~ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ)ヘ(゚∀゚ヘ)ポー!! すると見えてきました、「比叡山ドライブウェイ」の看板!!!

 

20051024008

 

 無人の田の谷峠料金所でチケットを取って人心地。

 

 そこからは有料(反対側の仰木料金所まで1610円)だけあって、それはそれは快適ロード* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ ナニゲないところでゆる~いカーブだぞー…と思わせておいてヘアピン!!! とかあったりして結構楽しいぞ(・∀・)

 

 とかなんとか言うてるまに、あっという間に延暦寺に到着。

 

20051024009

 

 僕たちは世界遺産でもある延暦寺を満喫することにしていた。伊勢神宮やその他モロモロのお寺は明らかに僕の趣味ともいえるのだが、Tちゃんも付き合ってくれている(まんざらでもなさそうだが(笑))。

 

 比叡山延暦寺は、京の都の鬼門除けが発祥と言われている(ツーリングマップルより)。伝教大師・最澄が開いた天台宗の総本山でア~ル。ほら、中学校でも、「平安時代に真言宗の弘法大師・空海が高野山・金剛峰寺を、天台宗の伝教大師・最澄が比叡山・延暦寺を開きました」って習ったでしょ?(な~んとなく覚えてるという人は十分合格)

 

 駐車場にバイクを止めてから一服し、早速僕たちは拝観料(550円)を払って境内へ。まずは、大講堂へと足を運ぶ。

 

20051024010

 

 中も見られるようになっている(土足厳禁)ので、僕たちは早速中に。ここら一帯は、織田信長による比叡山焼き討ち直前、延暦寺僧兵・浅井・朝倉連合軍の本陣だったそうな(後日のTちゃん歴史講座より抜粋)。第1駐車場から来るとすれば、まさしく第一歩を踏み入れるのはここ。本陣となってもおかしくない。現に威厳すら感じる建築物だ。

 

 ある趣独特の雰囲気。さすがは、真言宗と並んでわが国の宗教を形作ったといってもおかしくない天台宗の総本山。それくらいでも普通なんだろう。ちなみに、一遍(時宗)、親鸞(浄土真宗)、日蓮(日蓮宗)、道元(曹洞宗)、栄西(臨済宗)、法然(浄土宗)といったオールスター キャストが、ここ延暦寺で学んでいたという事実もすごい。そんなことなんかも、親切なお坊さんがマイクを持って静かな口調で訪れる参拝者たちに中の説明をしている。

 

 僕たちはお焼香(自由にあげることができます)とお賽銭でお参りし、お守りを物色(この言い方がいかにも俗世間的だ(笑))。僕は家族一人ひとりへの干支にちなんだお守りを、Tちゃんもお守りをゲットして、境内を散策しつつ、根本中堂へと向かうことにした。

 

20051024012

 

Tちゃん「あのぅ…」
bar「なに?」
Tちゃん「これってなんて読むんですか?」

 

20051024013

 

bar「あ、コレね。これは『ねもとちゅうどう』って読むんや」

Tちゃん「そうなんですかー」

bar「そう。昔ここにはねもとさんという、それはそれはえら~~~いお坊さんが住んではって…」
Tちゃん「……ちょ、ちょっと待ってください」
bar「なぁに?」
Tちゃん「どうも、この会話の流れは、そのまんまツーレポのネタになりそうな予感が…」
bar「げっ」
Tちゃん 「やっぱり!!!!!! ホントは『ねもと』じゃなくて、『こんぽん』なんですね!!!!!」( ゚Дメ )グヲヲヲッ

 

 どうやらそろそろTちゃんには、もう通用しないようだ(爆)

 

 中に入ろうとする(ここも土足厳禁)と、「写真撮影厳禁」の張り紙。ひと通り見終わった後で、Tちゃんが僕に、

 

Tちゃん「よく見はりましたか?」
bar「ん? なんで?」
Tちゃん「写真撮影厳禁って書いてたじゃないですか」
bar「あぁ。書いてたね」
Tちゃん「でも、やっぱりなんとかして根本中堂の中身は、ツーレポを読んでくれてはる方々にも見せてあげたいですよねぇ…・」
bar「そだねぇ…」
Tちゃん「当然ツーレポには、barさん直筆の根本中堂の絵がアップされるんですよね…」(´゚艸゚)∴ブッ

 

 Tちゃん反撃。

 

 おぅおぅ。書いてやろうじゃないの!!! 中学3年間、ずっと美術の通知表が「1」だった僕の画才でよろしければ、ご要望にお応えしようじゃないの!!!!! では、bar自筆の根本中堂をご覧ください!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








konpon_chudo





































( ´_ゝ`)なにか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ´_ゝ`)なにか?







































 さて、どうにか気持ちを取り直して、ツーレポの執筆を続けましょう。( ´_ゝ`)なにか?

 

 根本中堂を出てふと目の前を見ると、今までほとんど見たことのない角度の階段があるではないか。

 

20051024014

 

 そして、ここでもbarイジメに快感を覚えてはじめたTちゃんが炸裂する!!!!!

 

Tちゃん「さ。上りましょうか」
bar「マジで?! ……この階段の傾斜角ってば、マジで45度あるんじゃねー?」

 

20051024015

 

Tちゃん「何を言ってるんすか!!! そーいやこないだデンマークんと行ったツーでも階段はイヤだってゴネたみたいですね!」
bar「そーなのよー。このツーレポもけっこう読まれてるみたいなんだよねー。……つか、そーゆー問題じゃねーよ」
Tちゃん「はいっ!!! じゃぁ行きますよ!!!!」

 

 そしてなんと、Tちゃんは一人で先に恐怖の階段を駆け上がっていくではないかっ!!! Σ(T□T;)

 

bar 「Tちゃぁーーーーん!!!」

 

 さすがに僕は駆け上がるまでは無理だったのだが、階段を上りきったところで、Tちゃんは両膝に手をついて、はぁはぁはぁはぁ言ってる。サカリのついた動物のようだ。

 

20051024016

 

 さて、なんのためにサカリのついた動物みたいになったかというと……ちごた、長くキツい階段があるのかというと、その上には文殊堂と呼ばれる、とっても古めかしい建物(まぁ全部そうなんだけど)があるからである。

 

20051024017

 

 その肝心の文殊堂は説明板もろくに読まなかったので、なんのためにあるのかわからないのだが(笑)、なんでも川端康成だか誰だかの小説の中にも出てくるらしい。由緒は正しそうだ(当たり前だ)。僕たちは中に入ってみることにした。

 

 ところが中に入ってびっくり!!! というのも、上にあがるための階段が、

 

20051024018

 

 

20051024019

 

 なんなのさ! この角度! さすがのTちゃんもビビッている! 中はまたまた撮影禁止だったが、その張り紙は見ないフリをしておいたら、Tちゃんは見逃していたのか今度は絵を描けとは言わなかったのでよかったよ……。

 

 ここらで僕たちは退散。ホントはもっと見て歩いてもよかったんだけど、それじゃぁ時間がなくなっちゃう。延暦寺は見たかったけど、延暦寺だけで終わっちゃうのはもったいない。バイクにまたがって、さぁ出発! というときになって、Tちゃんがひと言。

 

「ダメです…。膝が…」

 

 僕をいじめた天罰である。

 

 そんなTちゃんと僕は延暦寺に別れを告げ、比叡山ドライブウェイを少しだけ戻り、山頂へと続く展望台を目指すことにした。さすがにこの時間(午前11時半)ともなると、ウインタージャケットを着た僕たちには暑い(笑) しかも実は期待していたほど琵琶湖がキレイに見えるわけでもない(爆)

 

20051024022

 

 でも二輪用駐車スペースとは反対側だと、琵琶湖の端っこと、京都洛北に位置する大原(三千院とかで有名)の集落が見える。

 

20051024020 20051024021

 

 ところが僕は見逃していなかった。展望台に向かう途中の方が、キレイに琵琶湖と対岸の町並みがキレイに見渡せるポイントを!(笑)

 

20051024023

 

 そして再びドライブウェイに戻ったところで、一人のおばちゃんに呼び止められた。青信号だから、いざ出発!!! ってところで手を上げながらバイクに突っ込んでくる(笑) あぶねーって。

 

おばちゃん「ちょっとーーーーーーー」
bar「なンすか!!! あぶねーッスよ、まったく…」

 

 見ると、信号を少し越えた道端にワゴンRが一台。ちらりと見れば、中には誰も乗ってない様子。このおばちゃん、どーやら一人でのんびりと比叡山まで遊びに来たようだ。しかもとっても物静かな喋り方をする方だとわかったのだが、いかんせんマフラーの音がうるさくて、何を喋ってるのかわからない(笑) 僕はしかたなくバイクを道路の脇に寄せてエンジンを切った。なんでも奥比叡ドライブウェイを通って横川(よかわと読みます)に行きたいらしい。僕はさっき延暦寺で歩いているときに見て覚えた地図を頭に思い浮かべながら答える。

 

おばちゃん「ありがとね。さっき根本中堂のあたりを歩いてたらせっかく来たんだったら横川にも行ってみたら? って言われたから」
bar 「あ、僕たちもさっき行ってたんですよ~。横川も延暦寺の一部だからおっきな看板が出てるし、すぐにわかりますよ」
おばちゃん「ホントにありがとね~」

 

 僕たちも再出発~。延暦寺を越えて程なくしてある改札所を越えると、道路は奥比叡ドライブウェイへ。これがまた快適~~~ぃ* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ まぁ有料道路だからこれくらいでフツーなのかもしんないけど。だけど、そのチョー快適な奥比叡ドライブウェイを走りながらも、さっきのおばちゃんの言ってた「横川」がちゃんとあるかどうかも気になっていたので、しっかりチェックすることは忘れなかった(笑) あれくらいどでかい看板が出てたら、いくらのほほんとしたおばちゃんでもわかるやろ…と思いつつ(笑)

 

20051024024

 

 始まりがあれば終わりがある。これが世の常である(なんのこっちゃ)。快適だった比叡山ドライブウェイ、そして奥比叡ドライブウェイも終わりを告げ、少し田舎道を走って、仰木雄琴ICから、この夏無料化された湖西道路で一気にバビューンと距離を稼ぐことにした。比叡山の麓・坂本から雄琴を抜ける湖岸のR161は信号も多く、道もそんなに広くなく、おまけに交通量も多いのを知っていたからでもある。

 

 湖西道路が無料化になった直後に同地を訪れたじゃむさんからの情報によれば、それはそれはものすごい数の車で、身動きがとれなかったくらいだ…とのことだったが、さすがにこの頃になるとそこまでではない。まぁそれなりの流れで僕たちは軽快に湖西道路を最北端まで走りきり、次なる目標地・白鬚神社を目指した。湖岸のR161をしばらく北上すると、見えてきました。湖上に浮かぶようにして鎮座する赤い鳥居。そう。白鬚神社は、広島県の宮島にある厳島神社と同じなのである。違うのは海水か淡水か、だけ。

 

20051024029

 

 白鬚神社は、その社名のとおり、延命長寿・長生きの神様として知られ、また、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・交通女全・航海安全など、人の営みごと、業ごとのすべてをぜ~んぶひっくるめて面倒みちゃいましょ的な神でもあるそうな。祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)。

 

20051024026

 

 創建は1900年前。近江最古といわれる歴史を誇り、現在の社殿は豊臣秀吉の遺命により、その子・豊臣秀頼が片桐且元を奉行として造営したものだそうな。(情報はすべて境内の立て札より)

 

 本殿は正方形の明解な平面で、明治時代の拝殿再建の際、本殿に接続させたために現在のような複雑な屋根形式になっていとのこと。また、9月5、6日の例大祭には、京都・大阪を始め全国から多くの参拝者があります。

 

20051024027

 

 また境内には、明星派の歌人である与謝野鉄幹・晶子夫婦が神社を訪れた時に詠んだ歌を刻んだ歌碑があったそうなのだが、俗世間で猥雑に煩悩とともに生きている僕たちはそんなことにはお構いなしで……と思ったら……Tちゃん、一人で深々と礼なんかしちゃったりしてお参りしてるし!!!!

 

20051024028

 

bar 「あれ?! そんなに信心深かったっけ?」

Tちゃん 「何を言ってるんですか。僕は大阪市内の猥雑なところで汚れきった生活をしてますから…」

 

 Tちゃんってば執念深いのね…(爆)

 

20051024030 20051024025

【左】ルーティングするTちゃん 【右】鳥居を見ながら佇むTちゃん…

 

 さて、ここでTちゃん、

 

Tちゃん「もうとっくに昼メシどきなんですが、ここはちょっと踏ん張って今津というところまで頑張って走りませんか?」
bar「なんでー。おなかペコペコだよ。ここらへんで食うトコないの?」←わがままばっかし
Tちゃん「まぁ、そう言わず。これを見てください」

 

 Tちゃんが差し出したマップルガイドには、よだれの出そうなほどほくほくしたうなぎの蒲焼きの姿が…。

 

bar「うひょ!」(^m^)
Tちゃん「でしょ~? どうやら今津駅の近くにあるらしいんです。今津ならここからでも15分ほどじゃありませんか?」
bar「15分か…。ちなみにここらへんでうなぎが食えるところはないの?」
Tちゃん「ありません!( ̄_ ̄) きっぱり諦めて、今津まで走りましょう!」
bar「ちぇっ」

 

 白髭神社からホントに20分もしないうちに、R161のバイパスを北上した僕たちは、いつの間にやら今津駅に到着していた。

 

20051024031

 

 駅が近くなってからは速度をぐんと落として、目指すうなぎ屋さんである「西友」を探したのだが、一向に見つからない。すると、バイクを駅前に臨時停車させて得意のどでかマップルを見ていたTちゃんが、

 

「ちょっと待っててくださいね」

 

 とひと言を残して、いきなり走り去ってしまった。

 

20051024032
Tちゃん走り去るの図

 

 「ちょっと」と言うから僕はバイクの横に座り、駅前の様子をぼんやり眺めながらタバコを吸って待っていたのだが、いっこうに帰ってくる気配がない。しかし駅前は今じゃどこでもそうなんだろうけど、さびれてるとはいわないけど、どこかまったりとした時間が流れている。平日ってこともあるから余計にそうなんだろうが、客待ち顔のタクシーの群れが、ちょっと異常な感じだった。

 

 なんてことを考えていると、ようやくTちゃんご帰還。

 

「いやぁ探しました探しました。ありましたよ、西友。商店街の中でした」

 

 よく見たら、駅前からアーケードが伸びている。バイクでそろりそろりと徐行しつつアーケードの中を覗いてみると、大半のお店がシャッターを閉めていて、人気もあまりなさげ。ときたま軽トラックがぶるる~んと走っちゃてたりして。

 

 ってわけで僕たちもお店にバイクを横付け。まるでお大尽である。(お店のおばちゃんに許可はもらってからにしましょう)

 

20051024033

 

(つづく)

 

1) 比叡山、そして西友へ

2) うなぎ大王降臨